適する例が、あまり汎用的な物が思いつかず・・・ややわかり辛いかも知れず申し訳ないのですが、私が大学生の時にやっていたスポーツの話をしたいのですが
私が学生時代ですので・・・もう30年近く前の話ではあるのですが、
「パワーリフティング」というスポーツをやっていました
それでですね、まあ詳細は良いとして、パワーリフティングは、三種類のルールでバーベルを持ち上げる協議でして、その重量を争う競技なわけです。
で、私が学生の頃は
・ベンチプレスで、体重の 2倍
・スクワットで、 体重の 2.5倍
・デッドリフトで、体重の 3倍
くらい挙上できるようになると、まあ、試合に出れるかな・・・というような感覚でした。
で、ここで言いたいのは、デッドリフトという競技の話なんですが、これは、床に置いてあるバーベルを両手で持って、腰のあたりまで持ち上げる・・・という競技でして、その話なんですが
(競技のイメージがわかない方は、どうぞネットで動画を検索なさってください)
私はパワーリフティングの競技者であったころ、体重が60kgでした(今よりか~なり痩せていました)
ですので、デッドリフトでは、体重の3倍、180kgくらい持ち上げないと、試合に出れません。実際、それぐらい挙上していました。
で、私が問題にしたいのは、「握力」なんですけれども
私、当時、右手の握力が60kgくらいでした。左手はたぶん55kgくらいかな
両方足すと、115kg ですよね
両手を足して115kgの握力の人が、180kgのバーベルを、持っている事が出来るのか?というお話なんですけれど
・・・これ不思議じゃないですか?
私は実際、両手合わせて115kgしか握力が無いのに、180kgのバーベルを、引っ張り上げていたんです。
(ちなみにパワーリフティング競技では、挙上して3秒間は静止していないといけないので、一瞬だけ力が出ればいい、というわけではない)
これ、なぜ、出来るんですかね?
まあ、とうぜん理由はあるのでしょうが・・・
こんな変な例を出したのは、ですね
「頭で考えたら出来そうにないのですが、やってみたら出来た」
なんてことが、沢山あるよね、っていう話をしたいんです
デットリフトをやれと言われたときに、デッドリフトに関与する筋肉の中で一番小さく、かつ関節的にテコの原理が働いてしまう「握力」が、この競技のボトルネックになるのは明らかで
その握力の合計がどうしたって影響する。それがバーベルの重さを越えない限り、バーベルが浮く前に手が外れてしまう、はず
そう、頭では、考えられる
でも実際は、そうでは ない。
そうではないんです。
持ち上がるんです。180kgのバーベルは。
やってみれば、出来るんです
(もちろん鍛えていない素人でも出来ると言う意味ではないです)
こういう事って、実は
ビジネスの世界での意思決定でも、けっこう行われているのではないでしょうか?
今日はそれが言いたい
・当社は人数10名の企業だから、人数1,000名の企業に勝てるわけがない
・新人なんだから、誰かに教えてもらわないと、仕事が出来るわけがない
・システムの会社が、アニメ映画なんて作れるワケがない
たとえば、そんな感じ、そんな風に「頭で考えれば、出来ない」
「出来ない、出来ない、出来ない、どう考えたって、出来ない!」
何を聞いても、けっこう「出来ない」っていう人は、多いです。
でも、やってみなければ・・・
やっていない人が、何を言った所で、私は信じないです。
ハッキリ言います。信じない。
■座学耳学で、偉そうに説教吹いている人を、私は信じない
■「できないできない」と、理論武装して自分から何も行動しない人を、私は信じない
A「出来ません」
私「やってみたのか?」
A「やってみました」
私「とことん、やってみたのか?」
A「自分なりに考えて、やれることはやりました」
私「じゃあ、お前がやってみたアイデア以外のアイデアを、オレが思いついたら
100円くれ。さあ、今までお前が何をやって来たのか、言ってくれ」
A「・・・もうちょっと時間を下さい。まだ何か出来るか考えます」
まあ、大抵、こんな会話をしていたりしますね・・・
私は、自慢じゃないですが、バカです。
これは、本当です
で、社員の皆さんは、大抵私より、頭が良いです。ホントみんな、頭が良い。
頭が良い人は、防衛本能が強いです。防衛のために脳を利用します。
したがって未曽有のテーマに対して、「頭で考えて、出来ない」という結論を出したがります。
人間とは変化や成長を深層心理で「恐怖」と捉えますので、当然の事です
ですので「頭の良い人」が成長するためには、自分の常識や脊髄反射を破壊してくれる環境を必要とします。
そうでなければ頭の良い人は、色々な理由をつけて楽な生き方を選び、成長をしようとしない本能に忠実に生きるからです。
ですので私は、頭の良い人に対してバカでいるべしだと、考えています。
それが、当社の理念である「社員の成長」に結び付くからです
バカである私は、社内でこう言い続けます
「そんなの、やってみないとわからないじゃん」
「やってみたら出来るかもしれないじゃん」
そして私の周りの皆さんは、私に振り回され、頭で考えたら出来なかったことが、出来てしまうという成功体験をしていく、というのが、私の理想です
傲岸不遜
バカで傲慢な私の発言が、社員の皆さんの成長に結びつくことを、日々祈っています