やってみたら出来るかもしれないじゃん

適する例が、あまり汎用的な物が思いつかず・・・ややわかり辛いかも知れず申し訳ないのですが、私が大学生の時にやっていたスポーツの話をしたいのですが


私が学生時代ですので・・・もう30年近く前の話ではあるのですが、


「パワーリフティング」というスポーツをやっていました

 

「パワーリフティング」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

 

それでですね、まあ詳細は良いとして、パワーリフティングは、三種類のルールでバーベルを持ち上げる協議でして、その重量を争う競技なわけです。

 

で、私が学生の頃は

 

 ・ベンチプレスで、体重の 2倍
 ・スクワットで、 体重の 2.5倍
 ・デッドリフトで、体重の 3倍

 

くらい挙上できるようになると、まあ、試合に出れるかな・・・というような感覚でした。

 

で、ここで言いたいのは、デッドリフトという競技の話なんですが、これは、床に置いてあるバーベルを両手で持って、腰のあたりまで持ち上げる・・・という競技でして、その話なんですが
(競技のイメージがわかない方は、どうぞネットで動画を検索なさってください)

 

私はパワーリフティングの競技者であったころ、体重が60kgでした(今よりか~なり痩せていました)

 

ですので、デッドリフトでは、体重の3倍、180kgくらい持ち上げないと、試合に出れません。実際、それぐらい挙上していました。

 

で、私が問題にしたいのは、「握力」なんですけれども

 

私、当時、右手の握力が60kgくらいでした。左手はたぶん55kgくらいかな

 

両方足すと、115kg ですよね

 

両手を足して115kgの握力の人が、180kgのバーベルを、持っている事が出来るのか?というお話なんですけれど

 

   ・・・これ不思議じゃないですか?

 

私は実際、両手合わせて115kgしか握力が無いのに、180kgのバーベルを、引っ張り上げていたんです。
(ちなみにパワーリフティング競技では、挙上して3秒間は静止していないといけないので、一瞬だけ力が出ればいい、というわけではない)

 

これ、なぜ、出来るんですかね?

 

まあ、とうぜん理由はあるのでしょうが・・・

 

 

こんな変な例を出したのは、ですね

 

「頭で考えたら出来そうにないのですが、やってみたら出来た」

 

なんてことが、沢山あるよね、っていう話をしたいんです


デットリフトをやれと言われたときに、デッドリフトに関与する筋肉の中で一番小さく、かつ関節的にテコの原理が働いてしまう「握力」が、この競技のボトルネックになるのは明らかで

 

その握力の合計がどうしたって影響する。それがバーベルの重さを越えない限り、バーベルが浮く前に手が外れてしまう、はず

 

そう、頭では、考えられる


でも実際は、そうでは ない。


そうではないんです。

 

持ち上がるんです。180kgのバーベルは。

 


やってみれば、出来るんです

(もちろん鍛えていない素人でも出来ると言う意味ではないです)

 


こういう事って、実は

 

ビジネスの世界での意思決定でも、けっこう行われているのではないでしょうか?

 

今日はそれが言いたい

 


 ・当社は人数10名の企業だから、人数1,000名の企業に勝てるわけがない

 ・新人なんだから、誰かに教えてもらわないと、仕事が出来るわけがない

 ・システムの会社が、アニメ映画なんて作れるワケがない

 


たとえば、そんな感じ、そんな風に「頭で考えれば、出来ない」

 

「出来ない、出来ない、出来ない、どう考えたって、出来ない!」

 

何を聞いても、けっこう「出来ない」っていう人は、多いです。

 


でも、やってみなければ・・・

 


やっていない人が、何を言った所で、私は信じないです。

 

ハッキリ言います。信じない。

 

 ■座学耳学で、偉そうに説教吹いている人を、私は信じない

 

 ■「できないできない」と、理論武装して自分から何も行動しない人を、私は信じない

 

 


A「出来ません」

私「やってみたのか?」

A「やってみました」

私「とことん、やってみたのか?」

A「自分なりに考えて、やれることはやりました」

私「じゃあ、お前がやってみたアイデア以外のアイデアを、オレが思いついたら
  100円くれ。さあ、今までお前が何をやって来たのか、言ってくれ」

A「・・・もうちょっと時間を下さい。まだ何か出来るか考えます」

 


まあ、大抵、こんな会話をしていたりしますね・・・

 

 

私は、自慢じゃないですが、バカです。

 

これは、本当です


で、社員の皆さんは、大抵私より、頭が良いです。ホントみんな、頭が良い。

 

頭が良い人は、防衛本能が強いです。防衛のために脳を利用します。

 

したがって未曽有のテーマに対して、「頭で考えて、出来ない」という結論を出したがります。

 

人間とは変化や成長を深層心理で「恐怖」と捉えますので、当然の事です


ですので「頭の良い人」が成長するためには、自分の常識や脊髄反射を破壊してくれる環境を必要とします。

 

そうでなければ頭の良い人は、色々な理由をつけて楽な生き方を選び、成長をしようとしない本能に忠実に生きるからです。


ですので私は、頭の良い人に対してバカでいるべしだと、考えています。

 

それが、当社の理念である「社員の成長」に結び付くからです

 


バカである私は、社内でこう言い続けます

 

 「そんなの、やってみないとわからないじゃん」

 「やってみたら出来るかもしれないじゃん」


そして私の周りの皆さんは、私に振り回され、頭で考えたら出来なかったことが、出来てしまうという成功体験をしていく、というのが、私の理想です

 

 


傲岸不遜

 

バカで傲慢な私の発言が、社員の皆さんの成長に結びつくことを、日々祈っています