継続こそ力

皆さまあけましておめでとうございます

 

2011年、第三期の幕開けから私が代表取締役を務めさせていただいております株式会社ソノリテも、第七期に入っております。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、2016年一発目のblogでは、継続というテーマについて書きたいなと思います。


継続と言うテーマで、私は以前、こんなblogを書いています


「継続こそ力なり」

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「私は意思が弱い」

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この「継続」というテーマは、私にとってとても大切なテーマですので、今後も何度でも、書きたいと思っています。

 

なぜとても大切なテーマなのか?と言えば

 

つまり私は天才でもなければ、意思も弱い

 

そんな私が、あるいは皆さんが、どうやってビジネスの世界で、勝つか?

 

その方策の一つが「継続」だと考えているからです。

 

 

さて、とくに若い人


若い人は、継続力が、ありません


あたりまえですよね?若いんだから


若いんだから、そもそも生きてきた時間が短い。短いんだから、「何かを長く続けて、成功する」という成功体験が、少ない

 

若い人が持っている成功体験は、せいぜい

 

 中学、高校、大学の、せいぜい3~4年間、何かを続けた

 

とか

 

 ちょっと何かを始めたら、偶然、成功して褒められた


この程度、この2つくらいでしょう


この2つ程度の成功体験しか持ち合わせていない「若さ」に、誘惑の多い「現代」が覆いかぶさっていますから、

 

若い人が

 

 「ちょっとやって、上手くいかなかったら、もっと楽しそうなことに、簡単に乗り換える」

 

思考になってしまうのは、頷けます

 

つまり現代において若い人は(いやもちろん、若い人だけではありませんが)、継続力が育つ土壌がない。

 

むしろ現代人に継続力を持てというのは、酷だとも言えます。

 


しかしこれは、残念ながら

 

成功の方程式からみれば、完全に間違えていると、私は考えています。

 

継続は力なんです。いえ、継続こそ力なんです

 

だが現代は、継続を妨げる誘惑に満ちている。

 

そして多くの人達は、成果に対する効率ではなく、誘惑に対する感情で意思決定をし、結果として自分の人生を成功から遠ざける。そのように生きています。そう、言いきれると私は思っています。


「楽しくいきたい」と、言うのは、良いです

 

ただ、人や社会からの誘惑に単純に乗っかって、「楽しい」方にだけ感情を傾けて生きているなら、私はその生き方を堕落と見ますし、それは少なくとも「成功の方程式」には乗っかっていないと考えています。

 

現代は様々なメディアが、消費者の関心を惹こうと努力しています。次から次へと「面白そうなこと」が襲ってきます。

 

家に帰ってインターネットに接続したり、スマホやゲームのスイッチを入れれば、様々なメディアが若者を消費者に変えようと、アプローチしてきます


このような状況において、「目移り」せず何か一つ事に打ち込むということは、


事実上不可能。


はい。不可能だと、私は考えます。

 

少なくとも私には不可能です。

 

なぜなら私は、意思が弱いから。


私は意思が弱いんです。でも皆さんだって、意思が弱いでしょう?

 

自分一人の力では、たばこ一つ止められない。それが人間なんです。

 


ここまでのまとめ。

 

 「人間はすべからく意志が弱い。現代は誘惑が多い。したがって何かを継続することは困難、不可能。」

 

 

成功するには(正確には成功の確率を上げるには)「継続」しかない


どんなビジネスモデルでもいい、どんな修行でもいい、どんな趣味でもいい。


それで「成功」するには、「継続」は必須条件です。


が、しかし、現代は何かを「継続」するには、不適切な誘惑に満ちている


ここまで、合意していただけましたでしょうか?

 


はいではここで、極端に、言い方を、変えてみようと思います

 


現代は

 

 「多くの人が、何かを継続することが、出来ない」

 

わけです(ただしここでは「思考停止でただ惰性で継続している」事は含みません:後述)


ですが、ここで言い方を変えると、もし現代が本当に「多くの人が、何かを継続することが、出来ない」なら


現代は


    「継続できる人の、一人勝ち」


だとは、思いませんか?

 

 

私はそう思っています。

 


つまり現代において「何かを継続する方法論」を見いだせた人は、とても強い!


とくに若い人

 

前述したように、若い人はそもそも長い時間生きていないし、誘惑に弱いし、自分の
可能性についてまだ夢があるぶん、現実を観ようとしない(否定しているのではなく、
それが人間だと言っています)

 

ので

 

若いうちに「何かを継続する方法論」を創り上げる


と、これは最強なんです!私は、そう考えています。

 

 

(・・・・たしかに最強かも)

 

 

ここまで読んで、そう思えない方は、ここから先は読んでいただかなくて、結構なんですけれども

 

さて私が考える「継続できる人」には、3種類います


 1)変質的に固執出来る人(天才)

 2)自分の弱さを知っている人

 3)滅私し思考停止で反復行動が出来る人


ここで、私は3)の人に魅力を見出しません。

 

3)の人は、会社や社会の歯車としての役割を、非生産的に過ごしているに過ぎませんので、こういう人は「継続はしている。しかし成長もしない」わけですから、ここでは除外します

(ちょっと加筆しておくと、例えば自分の頭を空っぽにして、シゴキに耐える。などは3の能力を必要とします。この場合、3の能力によって肉体が鍛えられるという可能性があります。ただし私はおもに知的生産的なビジネスについて話題にしているので、思考停止能力についてはここでは評価しません)


ですので「知的生産的継続」が出来る人とは1)か2)に限りますが、

 

 1)の人は、ほっておいても、24時間365日、何かについてずーーーーっと拘って考えている人、ですね。

 

天才的な画家、天才的な音楽家、天才的な・・・そういう人


でもまあ、これは・・・誰でもなろうと思って、なれるもんじゃない。


また、こういう人は、例えば何か時代が変ったりしても、変化に弱いので、時代の変化と共に死んで行ってしまうタイプ、ですね。


私が話題にしたいのは、2)のタイプ、です。

 


私の知人で

 

2ヶ月くらいで、たしか30kgくらい、ダイエットした人がいます。

 

まあダイエットだけでしたら、一時的にやろうと思えば、出来る・・・かも知れない

 

でもその人は、まったく運動しない、失礼ながらただのデブ、だったんですが、そのダイエットと共にマラソンに挑戦し、本当にぜんぜん運動していなかった人なのに、最終的にフルマラソンを3時間で走れる人になったのですね

 

すごいこと、です

 

で、その人は、たったの2~3ヶ月で、体重を30kg落とし、マラソンを3時間で
走れるようになり、なおかつ今もそれを続けている・・・のですが


それを、どうやったか


どうやってツライダイエットやジョギングを、続けたか

(ちょっと記憶が曖昧なところもあるので、正確な情報と言うより、お話として読んで欲しいのですが)


その人は、「自分の弱さ」を、ちゃんと知って、そしてそれを計画的に取り入れて、ダイエットやマラソンにチャレンジし、それを継続しているんです。


どういう事かと、言いますと

 

つまり彼だって「誘惑に弱い、移り気な、現代人」なんですよ


誰だって、そうです。


ところが彼は、こうやった

 

1)カワイイ女性トレーナーを雇い、彼女に毎朝呼び出してもらい、トレーニングをした

2)呑み会など、現実的に止めるとストレスになる物は、ガマンしなかった

3)「いつまでに何をやり遂げたら、ご褒美」とてつもないご褒美を設定した

 

 

~~~な~~んだ~~ そんなことか~~

 

って、思うでしょうか?

 

いやこれ、簡単な事じゃないです。みんなこれ、簡単には出来ない事です。


少なくともここから先は、

 

 ・人間は継続が苦手

 ・人間は意思が薄弱


ということを理解している人じゃないと、読み進められないので、


~~~な~~んだ~~ そんなことか~~


と思ってしまったら、まあ、ここから先は読まないで下さい

 

はいでは、上記の事例なども含み置きながら


そんな意志の弱い人間である僕が、継続に対して思う、重要なこと

 

つまり「誘惑だらけの現代で、意志の弱い私たちが、どのように何かを継続し、成果を上げるか」には、以下のものが必要だと思います。
(ここでも思考停止の話は除きます)


 1)ペースメーカー
 2)原始的な衝動を呼び起こす報奨
 3)作り込み過ぎない姿勢
 4)コクーン(誘惑の遮断)

 

大抵このどれかが欠けている事によって、継続は失敗します


私は特に、1)ペースメーカー と、3)作り込み過ぎない姿勢 が重要だなと思っていて、大抵そのどちらがが、上手く作れない人が多い


特に、真面目な人、真面目な人ほど、この2つが上手く作れない。


1)ペースメーカー は、良いですよね?

 

いきなり結論めいたことを言いますが、継続は自分では出来ません。ハッキリ言います。絶対に出来ません。

 

なぜなら人間は、自分一人の力では何も出来ない弱きものだからです


だからペースメーカーによって、呼び出され、動く。これが重要です。

 

マジメな人は最初から

 

「いや!やる。おれは誓った!俺は意思が強い!だから最後まで自分の力でやり遂げる!」

 

と、言います。そして必ず、途中でイイワケをつくり辞めてしまいます


だからペースメーカーが必要です

 

例えば前述の「ダイエットをした人」は、毎朝素敵な女性と、トレーニング場所で落ち合うという、ペースメーカーを作った。

 

人と待ち合わせをしていると、それを裏切ることは、なかなか難しい。

 

それが好みの異性であるなら、そのペースメーカーとしての力は、とても強い

 

そういうペースメーキング

 

そのように「外的な強い力でペースメーキングしてもらって初めて、意思の弱い人間は
何かを継続することが出来るようになる」のです


私の場合、例えば私の会議スケジュールなどは、大抵の場合人に決めてもらいます。

 

私はだらしなく、ダメな人間だから、です

 

毎週毎週推進会議をやると決めて居ても、自分で設定すると、ついつい都合の良いことをいって、飽きて、辞めてしまいます

 

だから人に会議を設定してもらう。

 

人に頼るんです。

 

徹底的に人に頼る。それによって、継続させるんですね。

 

 

次に、3)作り込まない姿勢


これが、出来ない。本当に、真面目な人ほど、出来ない

 

問題は、始めるとき、です


始めるときに、「継続」が下手な人間は、「完璧」なプランを作る。


そしてその完璧なプランに、数日経って「飽きた」自分が、潰されてしまうんです。


例えば毎月、決まったレポートをする。という仕事を考えたとします。


完璧主義の人は、すばらしいレポートを考えます

 

始めは良いんです。始めは


でもそのうち飽きます。

 

飽きなかったとしても、例えば予想外の問題が発生したりします。

 

さまざまな理由で、その完璧なレポートが書けない月が、出てきます。

 

そうなるとこの「完璧主義」が逆に働いて、その仕事に対する愛着を失い、だいたいその仕事は失速していきます。

 

ですから

 

如何に最初から「作り込まないか」が重要です

 

一番最初に、「この仕事は永遠に続けなければならないものだ」という前提を置いた場合、出来るだけスモールに、出来るだけフレキシビリティを高く、出来るだけ力みのない仕事にしておく必要があります。

 

それが出来ない、人が多い

 

 A)毎回の仕事のクオリティは高いが、続かない

 B)たいした内容ではないが、続いていて、だんだん成長している


この2つのどちらが、最終的に成功するか、わかりますか?

 

(ここまでの文脈で、これがわからないようだと、もうこの長文にお付き合いいただくのが、逆に申し訳ないです・・・)

 


これがわからなければ、例えば・・・


アナタが映画監督だとしましょう


A)壮大なシナリオ、最高のキャスト、素晴らしいスタッフを集めたが、意見の衝突や様々な問題が発生し、熱意が続かず空中分解。「自分が納得できない作品をつくるくらいなら止めてしまうという決断をした」

 

B)あまり難しく考えず、肩の力を抜き、様々な問題に対処したり、いろいろな妥協なども呑み込みながら、納得のいく作品にはならなかったが、何しろ作品を創り上げた


これ、どちらの映画監督が、「成功する」と思いますか?


これ、間違いなく、B)なんです

 


B)は「創り上げた人にしかわからない経験」を積むからなんです


つまり、未来につながる


A)は、なんだかんだ理由をつけて、現状にとどまっているだけなんです。そしてそれは、感情に支配されて、「成功とは何か」を見失っている傲慢で幼稚な答えでしかない。


例えば、B)の人は、この映画を作り、公開したことによって

 


創り上げた作品に対して、多くの「批判」を浴びるでしょう

 


A)の人は、浴びない

 


どちらの人が、最終的に「成功」するでしょうか?

 

そう考えていただけたら、わかると思います・・・・

 

 

だから「継続」すべきなんです

 

なんだかんだ、恰好のいいことを言って、「止めてしまう」のは、誰にだって出来る事なのですから・・・

 

 

さて、もう本当に長文になってしまったので、纏めます


私は、現代人は「継続力」を失い、目先の感情だけで判断し、短絡的に生きることが許されていると、考えています。


その中で、私は、そして当社は「継続」を力として、際立って行こうと考えています。


私たちの行動は時に幼稚で、しかしそれは設計された力の抜き方で、「継続して、最後は勝つ」ために、進めている作戦によるものです。


かつ私たちは平凡な普通の人間であり、若い集団でもあるので、私は当社の若い人たちに、「力を抜き、継続し、しかしその継続の中で成長し、最終的に成功する」という方法論を、説明し、伝授していきたいと考えています。

 

 


その例の一つとして


これ、続けていますw


【カイザー齋藤のオールナイヨニッポン】Vol48:ヘッサポムというデコトラ(前編)