■宝島社の新聞広告
宝島社の新聞広告が話題のようです
この広告自体には賛否両論あるでしょうし、私はこの広告について話したいわけではないのですが
「嘘」ですよ。ウソ
私も、「嘘」の話がしたいと思っていたんです!
だからタイムリーで、びっくりしました。
私も「嘘に慣れるな」みたいなことを、すごく思うところがあります
■営業電話
私は会社の社長をしているので、私宛に営業をしてくる人がけっこういます
「齋藤様、実は来週御社の近くに寄る用事がありまして、x月x日の午後は会社にいらっしゃいますでしょうか?」
と
営業電話が、まあ本当に、はっきりいってアフォみたいに、みんな同じウソをつきますね。
なんなんでしょうねこれ?
ウソと言っているのは「来週御社の近くに用事がある」ってやつね。
用事なんてあるわけないじゃん。ウソじゃん。
ウソ。
ウソつき。
いや
これは「営業トーク」と言うヤツで、ウソではない。
営業トークってのは、心理的な警戒感をといたり安心感を与えるためのテクニックだよ。
テクニックに目くじら立てるなんて心が狭いよ齋藤は・・・
まあ、そんな風にみなさん感じられるのかも知れませんが・・・
いや、でも、ウソですよね!?
だって「御社の近くに寄る用事」なんて、無いもん。無いんでしょ?
じゃあ、ウソじゃん。
心理的なハードルをさげる、アウトバウンド電話のテクニックなんて言うけど、
ウソやん
ウソ
もうねー
ほんと、ウソが嫌い
ほんとうにウソが嫌です!
「みえすいたウソ」って、なんというのか、アフォっぽいですよね。
アフォにアフォみたいなウソつかれて「しめしめこれで心理的ハードルを下げたったぜ」なんて、アフォが思っているのかと考えるだけで、虫唾が走ります。
最近だとまあ一日10~20本くらいかな。営業電話が来るんですけれど。
人材採用系とか、営業支援系とか、ですが
その辺りがホント、判を押したように
「斎藤様、実は来週御社の近くに寄る用事がありまして、x月x日の午後は会社にいらっしゃいますでしょうか?」
って言うのですよ。
なんやねん
あれか、俺の会社の近所で毎週祭りでもやってんのか?
■志茂田景樹さんのツイート
志茂田景樹さんの「嘘」に関するツイートをリツイートしたことがあります。
本当に、嘘が横行していると感じる事が多い。嘘は仕方がない。弱者の世界に嘘はあろう。でも横行するのは悲しい。嘘はウソであってほしい。 https://t.co/B8gKUxgz0y
— 齋藤和政(カイザー齋藤) (@saitoukazumasa) June 4, 2018
志茂田景樹さんは主に若者に対し、温かみのあるメッセージをツイートされていることが多く
このツイートも「嘘の横行の愚かさ」を書かれているわけでして
私もこの「嘘の横行」というのが本当に嫌で
「嘘つきが得をする」というのが「横行」しているのが、本当にイヤで
悲しい
■嘘は弱者のツール
嘘は、弱者のツールなのだと思います
先日、テレビの朝のワイドショーで、ある国で横行している「アタリ屋」の映像が流れていました。
高級車を狙い、貧民層(なのであろう)の人が、ワザとらしく車にあたっていき、ドライバーに難癖をつけ、示談金をむしり取ろうとする
貧民層、なのでしょうね
今日明日、仕事に就けず、自分や家族が食事をすることが出来ず、そういう卑怯な事をするのでしょうね
私だって、もし職を失っていて、家族がいて、家族がヒモジイおもいをしていたら、アタリ屋だって、もっとさもしい行為だって、するかもしれない
「貧すれば鈍する」
だから
ウソは醜い
ウソは醜いんですよ皆さん。
ウソが横行するような世の中は、醜いんです。
ウソが横行するような世界は、貧しく、悲しい。
そう、思いませんか?
■子供のウソ
例えば「子供」は、ウソをつきますね
「弱い」からだと、思います
子供は弱いから、ウソをつきます。
それとまだ、子供は「人格」や「情緒」が形成されていないからだと、思います
「自立」していないからだとも、言えます
子供は精神的に自立していないから、ウソをつきます。
子供のウソなど、カワイイもんです。
もしあなたが子供の親なら、子供がウソをついたら、諭し、導いてあげましょう。
子供のウソを諭すことは、子供の自立に繋がりますよ。
そんな親のアナタが、ウソつきでは、何も出来ないかもしれませんが・・・
■「しめしめ感」
私が「ウソの横行」というキーワードで頭に浮かぶ事件は
ある自治体の職員が業務上横領を行った事件です。
その事件のキーワードは「しめしめ感」
事件自体を広めたり批判したいわけではないので、ここで詳しい事を書くつもりはないのですが
被害総額として3,000万円を着服したとされる容疑者が、逮捕前に、あるテレビ番組の取材に応じて、自らの考え方を発言しているのですが
ああ、こんな人がいるんだな
(世も末だわ・・・)
自分でも言っていますが「盗っ人猛々しい」
どうもこう、業務上横領の容疑に対しても、やや自慢げともとれるような、環境のせいにするような雰囲気の・・・
ウソ(この場合は犯罪)をつくことに対して、悪びれる様子がまったくみられない。
「(犯行に対し)しめしめ感があった」などと、悪びれずインタビューに答えられる心理。
まるでゲームでもやっているかのような感覚なのでしょうか
こう言ったものが、「ウソの横行」に感じられ、悲しい。
いや、むしろ・・・恐い。
依存の化け物のような気がしますよ。ほんと、恐い。
■小さなウソなら良いのか?
「小さなウソなら良い」のでしょうか?
3,000万円の横領なら、それは大事件だけれども、
「ちょっとしたウソ」なら、良いのでしょうか?
「それくらい、誰だってやっているよ。小さなウソくらい見逃してやれよ齋藤」
会社の経営者をやっていると、こういう言葉に出くわす事が、結構あります。
経営って、清濁併せ呑む必要があります。
だから、わかります
働く理由も人それぞれ、
プロジェクトだって、うまくいかないことが、沢山ある
そんななかで、小さなウソや、方便が、最終的にはポジティブな状況をつくることなんて、いくらでもある。
それに 私だって、品行方正な人間ではありません。私だって過去、悪い事をしています。
自分で本当に、恥ずかしいと思うような、悪い事をしていたり、ウソをついたり、しています。
清濁併せのんで、一人前
・・・
ウソが嫌だなんて、自分のことは棚に上げて、きれいごと言っているようじゃあ、おこちゃま経営者ですな齋藤は
・・・
そんな批評が聞こえてきそうです・・・
・・・が、
一人の自立した大人として、感じるのは、やはり
「ウソが横行する」世の中なんて、好きじゃない
だから私は、 一人の、会社の社長という、組織の長として
自分が代表を務める組織に、もしウソが横行するのなら、大人が子供のウソを諭すように、振る舞うべきだと考えます。毅然と。
会社の品格を、そのように、上げたい
なぜならば・・・
真面目な人が、損をしないように
真面目な人が、損をしないように(大事なことは2回)
恐らく
「ウソが横行する」社会とは、
「正直者(真面目な人)って、損をするよね」と、思っている人が多数派の、社会なんだと思うんですよね
私は、私の会社が、
「真面目な人が、損をしない会社」にするために、
そのような、品格を持ち続けるだめに
これからも、ウソを嫌い続けます
(真面目な人を大切にする・・・という点については前回のブログを)
だから、そんな私に
「齋藤様、実は来週御社の近くに寄る用事がありまして、x月x日の午後は会社にいらっしゃいますでしょうか?」
みたいな、ウソテンプレートの電話をしてこないで下さい
先日いらした、あるアウトバウンド営業コンサルの提案は
「私達がお客様に、
“ソノリテの社長秘書です。ご担当者様とお繋ぎいただけますか”と電話をします。社長秘書を名乗ると、相手の取次率が上がりますよ」
という、提案でした。
(なかなか良い提案でしょ?)
そんな営業マンの心の声が、聞こえてきそうだったのですが・・・
ごめん、その提案、イヤです。
だってそれ、お客様にウソつくってことじゃんか!