■BYOD推奨
当社のBYODについて書いておこうと思います。
BYODとは↓
まあ、自分のパソコンを会社に持ち込んで仕事をしよう!って事ですね
自分のパソコンですと!?
え?なに?ソノリテってそんなヤバイ会社なの?
会社が管理した、会社ががっちりガードした、セキュアなパソコンで仕事してるんじゃないの?
自分のパソコン?
ゲームしたり、遊んだり、私用にたっぷり利用しているジブンノパソコンを、仕事で利用しているの??
ええ、そうです(キッパリ)
当社はBYODを、「推奨」しています
理由は、色々あります
■お買い物上手
皆さんはお買い物が好きですか?
「お買い物」嫌いな人って、まあ、そんなにいないかな。と思います。
もちろんお買い物にはお金がかかるから、倹約家の人とか、ミニマリストの人とかは、あまりお買い物をしてモノを増やすような事はしないだろうし、ノームコア的な発想もあるでしょうけれど
でもまあ、社会で暮らしている限り、お買い物ってすると思うんです。
それで、「お買い物上手」な人っていますよね
- 広告に惑わされず、本当に良いものを見極めたり
- 流行に流されず、長く使えるものを選んだり
- セールやポイントカードなどを上手く利用したり
- 値段の変化などにもアンテナが高い
みたいな
「お買い物上手」な人、ズボラな私は尊敬します。
■依存体質をぶち壊したい
私は経営者です。
経営者である私の最近の興味は、「会社と依存」というテーマです。
今は働き方改革の時代です。
働き方改革時代に必要なのは、社員の自立性です。断言します。はい。
自立性の高い社員が沢山いれば、働き方改革は成功します。
自立性の低い、会社や組織に依存した社員ばかりならば、働き方改革は失敗する可能性が高いです。断言します。
そして日本の会社は、きっと、依存性優位の会社が多いと思います。
自立性の高い社員は、自らの目標や目的に向かって働いています。
自立性の高い社員にとって、働く時間や場所を自分の裁量下における「働き方改革」はとても有意義で、会社にも意味のある改革になります。
逆に自立性の低い社員は、命令によって働いています。
自立性の低い社員が多い会社では、働き方改革によって「命令」の数が減るため、会社のパフォーマンスは落ちます。
働き方改革については過去ブログでも語っていますのでそちらもどうぞ
私は、すくなくとも当社はクリエイティブを尊重する集団ですので、自立性の高い社員が優位なコミュニティになるべきだと考えています。
私は自社(株式会社ソノリテ)を、自立性の高いプロフェッショナル集団として、そのプロが集合し刺激しあったり助け合ったりするコミュニティにしたい。
私は自社を、自立性が低く凡庸で依存性の高い社員が、会社が産み出す利益にぶら下がることだけ考えているような衆愚集団にしたくない。
つまり会社に依存してほしくない
そう考えています。
私は、会社と社員の関係を「支配と依存の関係」にしたくない
自立した個の交流や触発が何かを産み出すことを会社が応援する関係としたい
今、ソノリテを本当に「働き方改革」しようとしていて、その到達点は、完全に依存体質が抜けきった形、なのですが・・・
・・・まあこれくらいにしますが
なんであれ依存体質をぶち壊したい。
■兵隊なのか、ヒーローなのか
社員にはビジネスと戦っていただきたい。
どんな戦い方でもいい。ディフェンスでも、オフェンスでも、クリエイティブでも、マネージメントでも、調整役でも、癒し役でもいい。怒り役でもいいし、褒め役でも、人たらしでも、何でも良い。
どんな戦い方でもいいから、なにしろ戦って欲しい。自分らしいやりかたで、プロフェッショナルとして。
で、その戦い方ですが
某SF超大作映画に出てくる、悪の組織のクローン兵士のように、
隊列を組んで、指令に従い、与えられた武器を、学んだ戦術の通り、命を惜しまず、戦う
なんてのは、嫌で
マーベルの某ヒーロー映画に出てくるヒーロー達のように
様々な強みをもった人たちが集結し、時に手を組み、時に衝突しながら、それぞれの価値観をぶつけあい、刺激し合い、成長しながら、戦う
という戦い方を、してほしい
だってそのほうが、カッコいいでしょ?
そのほうが・・・たぶん・・・いい
少なくとも私は「多様性組織経営」を、そのように捉えています
■ヒーローと武器
ヒーロー映画のヒーローは、武器を持っている。
大抵のヒーローは、個性的な武器を使う。
軍や組織から支給された、他の兵と同じ凡庸な武器・・・ではなくて、そのヒーローしか扱えないような、特殊な、個性的な武器
色んな武器があって、魅力的
ヒーローは武器を愛していて、ヒーローがその武器を使えば、鬼に金棒
まあ、そんな話。
「メガネは顔の一部です」
「武器はヒーローの一部です」
みたいな感じ。
じゃあ、パソコンはどうなんだ?
皆さんが業務で利用しているパソコンは、会社から支給された、凡庸で縛りがきつく、さして性能も良くないものを、利用しているのではないでしょうか?
そんな凡庸なものを渡され、ワイヤーロックやらなにやらで机に縛り付けられ、インターネット接続やらダウンロードやらインストールを管理され
それで皆さんは、ヒーローになれるのか?
いや
従順な兵士にはなれるであろう。企業戦士という、兵士には。
問題は、それでヒーローになれるのか? という問い。
いや、わかる
会社で統一したパソコンとセキュリティ対策を講じた環境を作らなければ、情報トラブルが起きてしまう。
情報トラブルだけではない。会社にはITリテラシの低い人間もいる。
ITリテラシの低い人間のサポートコストを抑えるためには、全社のPC環境を統一し、インストールするソフトなども制御しなければならない。
また、業務中に不適切なインターネット閲覧や、ゲームプレイなど、ようするに業務外行為を規制するためにも、パソコンに制限を・・・
・・・みたいなね
・・・
まあ、そういう会社が「普通」なんだと、思います。
いや でも
私は違うと思っている。
私は社員を、ヒーローだと思っているから
ヒーローに凡庸な武器を持たせたりは、しない。
裏切られるかも知れない
いや、信じていたって、人間は、ミスをする。
だからと言ってですね、「事なかれ主義」に成りたくないんですね。私は。
■BYODにする前は
私が会社をBYOD推奨にする前の話。
社給PCは私が選定していました。
なんとかして、限られた予算の中で、出来るだけ皆さんによい開発環境を提供するよう、いろいろ考える。あのパソコンがいいか、このパソコンがいいかな。
んで考えて購入し、与える。
文句が出る。遅い、重い、色がカッコワルイ。形が悪い。コワレヤスイ。
う~ん。そうかぁ・・・
で、考えた
「俺が考えるからダメだんだな。オレはそんなにパソコンに詳しくないから、パソコンが詳しそうな人に頼もう」
で、社内で何人か、パソコンに詳しそうな人に頼んでみる。
そしたら頼んだ皆が同じことを言った。
「要件は、どれくらいのスペック?」
「予算はどれくらい?」
ん?それがわかれば苦労はしないよ。それを定義し判断するのが皆さんの・・・
あれ?
そのあたりで、モヤモヤしていたことがハッキリわかった気がしました。
みんなどうしたんだろ?自分のPCにはすごく「お買い物上手」なこのギークたちは、どうして会社のパソコンの話になると、本気になってくれないのだろう?
そこには色々な動機的な原因があって・・・
でもまあ、本質的な部分としては、どうしても「働く」と言う前提として「命令やルールに依存する」って事をしたいんだな・・・
そういう事が、わかりました。
と言う事は、あれだ
俺の行動や指示
- 俺が選んだパソコンを配る
- 誰かに全員のパソコンを決めてもらう
この両方共、社員に「依存」を促す行為だった、わけです・・・
つまりは私が思考停止して、旧来私が育ってきた会社の形骸化した運用ルールを自社に適用しようとして、形骸化を持ち込んでしまった。
だからもう、やめました。
自分のパソコン環境なんて、自分で考えるのが一番いいじゃん
会社がみんなをセキュリティ事故から「守ってくれる」なんて過保護な事、出来ないでしょ?する必要ないでしょ?
みんながプロになれば良いんだよ。
と、いうか
当社の現在の主力事業のうちの一つは、国内大企業に対するITコンサルティングやITサポートなんですが
顧客大企業の多くは基本、「イノベーションのジレンマ」に陥りがちで、多くは既存事業の強固さを依存型に固執することで、安定を保っているわけであるから
我々の会社はその、顧客がもっている文化圏に
- 寄り添い、依存型になるか
- 異分子として、イノベーションを起す不調細胞となるか
なのであって
私は比較的、ソノリテと言う会社を「特異なる物」にし、「ソノリテらしさ」をもって顧客に共鳴を起したいのであるから
寄り添って依存しちゃ、ダメだよね
ということで、BYODやってます
みんなヒーローだから、自分の武器を自分で考えて、なんかうまいことやってる。
ステッカーチューンなんかも、かっこいいよ
あ、パソコン運用補助代金として社員に毎月1万円補填してます。