HERO、人事評価、パレートの法則 その10

「HERO、人事評価、パレートの法則」について、今回が最終回です。

 

奇特にも全部読んでる方がいたら、ありがとうございます。そしてご苦労さまです。

 

前回のブログこちら

saitoukazumasa.hatenablog.com


HERO! ヒーローになるとき~♪ Ah Ha! それは今~♪

HERO! 引き裂かれた夜に~♪ お前を 離しはしない~♪

HERO! 空はひび割れ~♪

HERO! 太陽は燃え尽き~♪

HERO! 海は枯れはてて~♪

HERO! 月は砕け散っても~♪

HERO! ヒーローになるとき~♪ Ah Ha! それは今~♪

HERO! 引き裂かれた夜に~♪ お前を 離しはしない~♪

甲斐バンド「HERO」(1978)歌詞より引用】

 

そうなんですよね~

 

引き裂かれたり、

 

空が、太陽が、海が、月が、なんだか大変なことになって

 

それでですね、というか、そういうことが必要で、

 

なんだか大変なことになると、みんながHEROになるときが、来るのかも知れない

 

だから私は

 

世界に嫌われなければ、ならんのですね

 

 

■わだばサノスになる!

 

「サノス」をご存じでしょうか?

 

マーベルの産み出した、スーパーヴィランです。悪役です。

 

wikipedia

ja.wikipedia.org

 

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』からの『アベンジャーズ/エンドゲーム』にて、サノスは最強最悪の悪役として登場します。

 

まあ、もちろん悪役ですので、アベンジャーズ軍団と対峙し、最後は倒される…わけですが

 

まあすごい

 

なにがすごいって(大きなネタばれはしないように、以後wikipediaに書かれている程度にしますが、それでも気になる方は以後読み飛ばしエリアの読み飛ばしをお願いします)

 

****読み飛ばしエリア ここから****

 

サノスは指パッチンを一回やるだけで、全宇宙の生命の半分を消滅させちゃう。

 

というかその指パッチンパワーを手に入れるためにアベンジャーズたちと戦い、そして手に入れて

 

それで指パッチンやっちゃう。

 

あっさりとパッチンしちゃう

 

あ~やっちゃったよ

 

全宇宙の生命の半分、いなくなっちゃったよ(インフィニティ・ウォー)

 

アベンジャーズのメンバーだって例外ではない

 

半分、消えちゃった

 

すげえ

 

なんでそんなことすんの?

 

なんつったってその指パッチンパワーを手に入れるために、自分の娘も殺しちゃうんだからねサノスは

 

どうしたん?

 

何がしたいん?

 

なんでそんなことすんのよ?

 

まあ、そう思います。


悪役だからね、普通まあ、悪役ってのは、悪の限りを尽くすわけですが、


サノスは違う


普通の悪役はね、まあ、自分の欲望のために悪いことをするよね。

 

世界を征服するんじゃ!とか、自分が世界の王になるんじゃ!とか


でもサノスの場合、「使命」なんですよね…


別に私利私欲じゃない


全宇宙の生命の半分を消滅させるために、恐るべき覚悟をもって、それを成し遂げる。


どうしたん?

 

何がしたいん?

 

なんでそんなことすんのよ?


劇中のサノスのセリフによると

 

「宇宙のバランスを保つためには、全宇宙の生命を半分消し去り、生き残った半数の者たちを紛争や飢餓から救うしかない」

 

ということらしくて

 

「その責任を負う覚悟があるのは自分だけだ」

 

ということ、らしいっす


背景にはまあ、サノスには過去にいろんなことがあったんですけれど


とにかく、「宇宙のバランスをとる」ために


すごい酷いことを、する

 

 

****読み飛ばしエリアここまで****

 

 


このサノスの使命


どうですかね?


     ~深い


私はそんな風に感じました。


そして私は、映画とかにすぐ影響されちゃう私は


 「生きる」とか「戦う」とか「活躍」とか「正義」とか「HERO」とか


こういう映画とかに、すぐ影響を受けて、そういうことを考えてしまい、それで私の悪い性格として、それをすぐ、実行しちゃう 実践しちゃう


本気で思うんですね。


「その1」で書きました通り、私は


 ■わだばHEROになる!


と、思っているわけですが…


それで、私のHERO像とは何なのか?

 

私は、どんなHEROになろうとしているのか~ と言うと


 ■わだばサノスになる!


という、わけです。


私は、自分の会社に

  • バランスを保つ(ために、時に消し去る)
  • 会社を紛争や飢餓から救う(ようするに儲ける)

ということを、するために、

 

私は

  • HERO達を生み出すための、スーパーヴィランでなければならない

と自覚し

 

さらに私は

  • 「その責任を負う覚悟があるのは自分だけだ」

と、思っちゃったんです

 

つまり私自身のHERO像とは、HEROを生み出す存在である必要があるわけで、そこを突き詰めていくと、私は自身が経営する会社「株式会社ソノリテ」において、

  • 社員からHERO達を生み出すために
  • 自らはスーパーヴィランである必然性を感じ
  • その私が生み出した「指パッチンパワー」が「H・A・L評価制度」である

という事。

 

だからですね、H・A・L評価制度は、きわめて残酷なんですよ。

 

サノスのように、半分、とは言いませんが、

パレートの法則に従って、2:6:2で社員を分類し、容赦なく、裁定を下す。


残酷、が、しかし

 

物語(ものがたり)はそこから始まるんです


物語の始まりが、理想的な終わりのためにあるのだとするならば、物語は破壊から始まるはず。


私利私欲でもなく、会社のためでもなく、理念追及のための、使命として、私は会社を毎年破壊し、

 

毎年新たなHERO達が生まれ、復旧していく。

  • スクラップ&ビルド
  • ノーペイン ノーゲイン

まあ、そんな感じ


だから私が、ソノリテと言う会社の筋線維を破壊する負荷をかけ、会社のHERO達はそれを超回復させ、脂肪は燃焼していく。


自分がHEROであると思うなら、チャレンジをすればいい。

 

チャレンジをし、このサノスが下した2:6:2を壊し、みんながHEROになっていけばいい。

 

それが自分達の選択であるべきで、自分たちの自主性であるべきで、支配者からの評価であるべきではなく、それであるならば旧来型のヒエラルキーに対する依存でしかないと考えるわけですね。

 

それがプロアクティブの意味であり、「依存からの自立」を進めていける存在こそがHEROであり、それが共鳴していく世界を作るのだという、理念であり哲学のつもりです。

 

 

■サノスが与える四苦八苦

 

 私は、嫌われる

 社員は私に挫折させられ、そして成長する。

 

「その9」の最後に、そう書きました。


私の役割は、社員への挫折の提供です。それがサノスの役割だからです。

 

「その1」にはこう書きました。

 

 さとり世代は、欲がない。

 だからHEROにならない。

 

「さとり」と言えば、お釈迦様。

 

お釈迦様って、どういう環境で、育ったんでしたっけ?

 

仏教のスタート地点とは「四苦(しく)」です

  • 死 の 苦しみ
  • 病 の 苦しみ
  • 老 の 苦しみ
  • 生 の 苦しみ

さらにこれに4つ加わり「四苦八苦(しくはっく)」となる

 

  • 五蘊盛苦 心身の苦しみ
  • 愛別離苦 愛と別れの苦しみ
  • 怨憎会苦 憎しみの苦しみ
  • 求不得苦 物欲的な苦しみ

 

「さとり」ってのはこのような「四苦八苦」からの解放。


 さとり世代には、欲がない。

 だからHEROにならない…


のでは、ない


私が悪い


私が「四苦八苦」を作らないから、みんなの「HERO」が、輝かないだけだ。

 

だから私はサノスになろうと思う。


どうも気に入らない理論として

 

 >人には「欲」があり、「四苦八苦」につながる
 >さとれば「欲」がなくなり、「四苦八苦」から解放される。

 

と、考えられているような気がするんですが、

 

私的には

 

 >「欲」への執着が、不幸なのではないように
 >「欲」がないから、さとりなのではない

 

と、思っているんです。

 

人間の原罪や、生命の渇望は、そんな理論的なものではないですよね?

 

 「ネコちゃんカワイイ」「牛肉美味しい」が人間だし

 「生命愛おしい」「ゴキブリ死んでくれ」が人間だし

 「人はみな平等」「迷惑人間消えてくれ」が人間なわけで

 

見かけのサトリは作り上げられた平和ボケの上に成り立っているにすぎず、それは平和ボケに対する依存でしかない。

 

「消費をしないこと」が持続化可能性では無いように、「生産すること」の害悪も人間であり、それもまた「仕事の本質」だから

 

私がサノスになるから、みなはアベンジャーズのように

 

さとりの世界に、会社を、導けば良い

 

H・A・Lによってそういう物語(ものがたり)が始まるんだと思う。

 

2021年であり、20年遅れましたが…

 


現状維持バイアスを壊し、成長に導く

 

私が生み出す「四苦八苦」は、おそらく「現状維持バイアスの破壊」を目的とした指パッチンだと思う。

 

私は「現状維持」を見つけたら、それを壊す。

 

「現状維持」に対し、LAY PERSONと名付け、目標設定を促す。

 

そして社員の皆さんの深層心理にある、HEROに期待をして、待つ。

 

その活動がいつかきっと、本質的に多様で、本質的に成長体質の組織につながっていくのだと思う。

 

そこにいるのは極めて多様なHERO達で、自分たちのクラスタをつねに創造的破壊に導こうとする社風をもった共鳴組織であり

 

そうなったとき、私は隠居するし、

 

そうなるまで、私は、指パッチンを続ける

 

自らの現状維持バイアスに対し、指パッチンを続ける。

 

それがH・A・L評価制度の本質なんです。


 HEROを生み出すための四苦八苦


という、スーパーヴィラン


だからまあ、

 

嫌われて、当然

 

でも、まあ


いいよ。それで。

 

「その責任を負う覚悟があるのは自分だけだ」

 


HERO! ヒーローになるとき~♪ Ah Ha! それは今~♪

HERO! 引き裂かれた夜に~♪ お前を 離しはしない~♪

HERO! 空はひび割れ~♪

HERO! 太陽は燃え尽き~♪

HERO! 海は枯れはてて~♪

HERO! 月は砕け散っても~♪

HERO! ヒーローになるとき~♪ Ah Ha! それは今~♪

HERO! 引き裂かれた夜に~♪ お前を 離しはしない~♪

甲斐バンド「HERO」(1978)歌詞より引用】

 

私の使命は、どうやら夜を引き裂き、空は割り、太陽を尽かせ、海を枯らし、月を砕くことのようだと、

 

気が付いた2021年でした。

 


みなさん来年も、どうぞよろしくお願いします。