皆さんは「ヤマハの歴史」というコピペをご存知でしょうか?
ヤマハとは (ヤマハとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
内容としては、ヤマハ株式会社さんが、最初の「輸入ピアノの修理」という事業から、様々な多角経営を行っていくプロセスを、面白く表現しているコピペなのですが
とても面白いのは、一つ前の事業で得たノウハウや技術や販路などを利用して、次の事業を行っている。ということ
(もちろん面白おかしいコピペですので、事実かどうかはわかりませんが)
これですね、とても、私の事業に対する考え方に近しくて
経営者をやっていて・・・いや、その前、ビジネスマンだったころに、新規事業を立ち上げたり、ビジネスアイデアを皆で考えたり、そのころから感じていた事なんですが
人間とは、近い事は見えすぎて、遠い事には憧れる、傾向がありますね
どういう事かと、言いますと
例えば私が、ジャガイモを作る事業をしているとして
今までジャガイモ事業で、とても苦労してきたとします。
そんなときにですね、若い社員が入って来て、「今度は、別の品種のジャガイモを作りませんか?」と、言ったとしますね?
そうしたら、私は、こんな事を言うでしょう
「ばかやろう。イモってのはな、そんな甘いもんじゃねえんだ。土から作って、何年も苦労して、やっと出来上がる。あの品種は、XXという病気に弱いんだ。そういう事を勉強してからモノを言え」
でも、ですね
ある日、例えば、どこからか「ビジネスマン」がやってきて
「イモを使った化粧品を作り、販売したいから、協同出資してくれませんか?この事業は絶対に売れます。化粧品を作る事と、それを売ることに関しては我々に任せてくれれば良いです。我々はこの化粧品業界ではトップの実力を持っているから大丈夫。御社は良い品質のイモを作ってさえしてくれればOKです」
何てことを、言われると
意外とこれ、信じてしまう・・・
これはですね、
ジャガイモを作るビジネスをしている私にとって、「新品種のジャガイモ」よりも、「化粧品」の方が、遠い存在なんですね。
そしてこの「遠い存在」の方が、人は信じやすい(というか、夢見やすい)という事があります。
だから、言うなれば、騙されやすい
脱サラしたいサラリーマンを対象にした、起業させ屋商売なんかが使う手でもあるんですが・・・普段あまり馴染のない分野のビジネスを「有力ベンチャー」などと偽り、出資させる・・・
これ、なじみがないから、眼が効かないわけなんですね。信じるしかない。
(そして背景には、知っているビジネスに疲れ果てていて、そこから逃れたいという願望もあり、それが後押ししてしまう)
それでは、リスキーなんです
人間と言うのは、ついつい現実に対しての不満から逃げ、「目新しい事」に吸い寄せられていきます。
それは非常に非効率で、リスキー。
今までやってきたことを前提に、「そのノウハウ」をちょっとづつ育て、成長していくことが、重要です。
これを僕は「わらしべ長者作戦」と、呼んでいるんですけれどね
つまり最初は「拾った藁しべ」を、だんだんと育てて行き、価値のある物と交換していき、大きくしていく。
これが事業の基本だと、思うわけです。
例えば当社であれば、
・優秀なシステムエンジニアのいる企業
・そのエンジニアに強みを持たせる(Microsoft SharePoint)
・その強みを、商品メニュー化し、ダイレクトマーケティングを行う(SSS)
・その強みで得たお客様に、アップセルを行う(メディア事業)
・その強みに、ちょい足しして、クラウド対応し、新マーケットを狙う(テラスク365)
などなど・・・
こんな風に、事業拡大していくのが、良いのですね
はい、これがセオリー
所が、人間は・・・というか現実のマーケットは
それだけでは、すまない
私たちが得て来たノウハウや技術や販路、を、ストレートに拡大していくだけでは、時代の変化やニーズの多様化には対応出来ない、硬直化した会社になっていってしまう
というのが、モダン経営の悩み処・・・なのではないかと、私は考えています。
ですので、「わらしべ長者」をやりながら、余ったもう一つの手で、「新しい藁」を捜す努力を、しなければいけません。
ただそれは、無秩序にリビドーに従ってというと、先の起業させ屋などにダマされるような、精神構造の方向に、進んでしまいます。
だから、
・少しでもノウハウがある
・漸進出来る(というか、する)
という前提、設計、覚悟を持ちながら
それでも(見かた次第では)まったく異なる新分野のような事を、やっていく
という「新しい藁を捜す」事を、多様性人財などの後押しを受けながら、進めて行くのが、「会社を硬直化させず過リスク状況に追い込まない」手段なのではないかなと、私は考えています
ですので株式会社ソノリテ(私の会社)は、
(見かた次第では)既存のSE企業が行わないような、色々な面白い取り組みを、今後も行っていきます。
これが私の「わらしべ長者+α」経営、です
+αの中の一つ、をご紹介
・おもしろメディア
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さてこの、「藁」は、どうやってお宝になっていくのでしょう。私は本気です。今から楽しみです。