ストロング・ポイントを明文化出来ない

最近ちょっと気になっている事があって

 

私は、弊社「株式会社ソノリテ」の社員から、こう言われる事があるんですよね

 

「一度どこかの会社に勤めたことがあると、ソノリテの良さがよくわかる」

 

 

これ、とても嬉しい事なんですが、ちょっと気にしなければな・・・と思う問題でも、あります。


私は、比較的大手のシステム系企業2社で、22歳から44歳まで働き、その後、中小企業である「株式会社ソノリテ」の社長になりました。

 

ですので

 

過去私が、「比較的大手のシステム系企業」で経験してきた

 

 「会社の、こういう所が、嫌だ」

 

という、ネガティブな感情を、自分の会社の社員には感じてもらいたくない!

 

そういう思いが、強くあります

 

そういった齋藤の経営思想の根底の部分が、社員と共鳴している・・・と、するなら、わが社は

 

「一度どこかの会社に勤めたことがあると、ソノリテの良さがよくわかる」

 

そんな風に、思ってもらえる会社に、なれているのかも知れない。ちょっとウヌボレていますが、そんな風に感じます。


まあ、ウヌボレです。

 

「うちの会社なんて、マダマダだ。悪い所が、いっぱいだ」そう思っている社員だって、たくさんいるでしょう。それも、わかっています。


でも、例え一部の人間だとしても、「弊社は(他社に比べて)良い所がある」と、思えてくれているなら、それはとても大事にしなければならない、当社のストロング・ポイントなはずです。


だからそういう点を、変に卑下することなく、伸ばしていくのも、経営の務めではないかと思っています。

 


さて、ではその「弊社のストロング・ポイント」とは、なんであるか?

 

 

言うなればなんの変哲もない、システム系中小企業が、毎年1.5倍成長を続けられるほどの、「ストロング・ポイント」を持っているのか?という所、ですが

 

それは別に、弊社の業務内容や福利厚生、人間関係の問題では、無い。と私は思っています。

 

所詮会社だし、所詮仕事だから、弊社にも理不尽な事は、たくさんあります。

 

組織ですから上司部下の相性もあるし、色々な問題はあります。

 

べつに給料がとくべつ高いわけでもないし、

 

私もめちゃくちゃ怒鳴ったりしますし、ぜんぜん優しい社長じゃないんです。机叩いて怒鳴ったりします。ブラック社長ですよブラック社長。

 

そんな、なんの変哲もないシステム系企業ソノリテの、何が「ストロング・ポイント」か?

 

 


ゴメンナサイ

 

 これ、明文化(めいぶんか)出来ないです。

 

 

 

例えば(他社に比べて)

 

 ・社員一人一人の個性や長所を大切にしようとする働きかけがある

 ・新しい事にチャレンジする社風がある

 ・明るい雰囲気がある


などと、まあ、文章にしてみても、良いのですが・・・

 


皆さんに、例えば「恋愛対象の相手」が居るとするじゃないですか?

 

その人の「良さ」を、言ってください。と言われたら

 

 ・誠実

 ・容姿端麗

 ・経済力がある

 ・包容力がある

 

だとかなんとか、まあ、色々言うでしょうが


すべては本質というよりも、本当はもっと、あまり明文化出来ない「感情の部分」で、恋愛対象にしていると思うのですよね(もちろん現実の恋愛には、打算の部分も、あるでしょうが・・・)


そういった意味で、私は

 

弊社のストロング・ポイントを、あまり明文化したくは、ないんです。

 

わかってもらえますか?

 


ただ、それでは身も蓋もないので、では何が


「一度どこかの会社に勤めたことがあると、ソノリテの良さがよくわかる」

 

という所なのか? を、やはり恋愛で例えたいのですが


これ、


 「あの人の良さは、一度失恋をしたことがないと、わからないよ」

 

とか

 

 「あの人の良さは、一度男に(あるいは女)に、裏切られた経験をもっているなら、わかるよ」

 

と、


これと、近い(というか、近い話だったら良いなぁ・・・と、私が勝手に思っている、わけなんですけれどね)


そういう、話なんじゃないかな・・・

(もちろん私の勝手な妄想ですが)

 


そんな「ストロング・ポイント」、明文化出来ますか?いや、しないほうが、良いですよね・・・

 

要するに感情の部分。それが弊社の「ストロング・ポイント」だったりすると、私はあえて明文化を避けたいんですね。

 

ここまで、まあ、異論もあるかも知れませんが、とりあえず良いでしょうか?

 

 

さて、それで


ではですね、その「問題」ですが

 

弊社が

 

「一度どこかの会社に勤めたことがあると、ソノリテの良さがよくわかる」

 

会社だという事は

 

「一度も会社に勤めたことがないと、ソノリテの良さはわからない」

 

という、事でして

 

恋愛でいえば、じゃあ弊社は「恋愛に未成熟な人には、良さが伝わらない人」そんな感じ、なんでしょうかね?

 

 


残念ながら、それは、認めます。

 

 


恋愛に未成熟な人は

 

 ・容姿端麗なパートナーを友人に見せびらかしたい

とか

 ・経済力のあるパートナーを連れて、両親を安心させたい

とか

 ・何でも言う事を聞いてくれるパートナーと暮らして、楽をしたい

 

みたいな事があるわけで

 


そうなると例えば、会社とか就職という点においては


 ・高い収入を得られる会社に入って、友人に自慢したい

とか

 ・誰もが知っている大企業に入って、両親を安心させたい

とか

 ・仕事が楽な会社に入って、座っているだけで給料をもらいたい


みたいな事の呪縛から、まだ一皮剥けていない人だと、やっぱり弊社ソノリテの良さは、まだわかり辛いのではないかと思うのですよね。恐らく

(もちろん弊社には過去の他社就業経験に関係なく、当社の良さを心底理解して日々業務にいそしんでくれている人も、沢山いるわけですが)

 


まあ、そういう事

 

これ、問題ですが


問題ですけれども・・・・

 


どうしようも、ない、かな~

 

なんかもう、「わかってもらえない人に、わかれと言うのも、違うし」とか、考えちゃいますね。

 

 

最近この事を考える時間が多いのですが・・・何も見いだせない。です。


だれか良い答えを知っていたら、教えて下さい。