昨今メディアを賑わせているビッグモーターの不祥事ですけれども
私も会社の経営者ですので、ああいったニュースに触れるたびに
「もし私の会社がああいった不祥事を起こしたらどうしよう」というような感情になるんです。
私は会社の代表ですから、会社が起こした不祥事はすべて私の責任ですし
少なくとも「私は知らない。一部の社員が勝手にやったことだ」というような言い方は、したくない。
とはいえ、まあ、本当に知らなかったんだとしたら
「知らなかったけど、知らなかったことも含めて、私の責任だ」
くらいの言い方はしたいし、実際そうだと思うんですけどね。
でもねえ、やっぱり悲しいよね。
もし、私の知らないところで、不祥事のようなことが、起きてしまったんだとしたら、それはとても悲しいし、たぶん、悔しい。
むかし聞いたことがある金言で
「社長っていうのは、会社の中でおきた問題を、一番最後に知る存在だ」
っていうのがあってですね。
なるほどなぁ~ きっとそうだよなぁ~ 会社のピラミッドってそういうもんだよな~ と、思うんだけれども
でも、それってスゴイ恐いことだし
なんとかしてそーゆー事じゃ無くしたいんですよね~
ガードナーなんかに言わせれば、それはITが解決できる。
ITは現場とトップをダイレクトにつなぐことが出来るツールである。
多くのコミュニケーションがITで行われれば、それを共有することは、たやすい。
あとは情報量の問題だけ。
そう、情報量
うちの会社なんかだと、社員同士の雑談(お勧めの映画やら、今日食べたランチやら)なんかが、ある程度、社内SNS上で行われていて
それは在宅勤務だからでもあるんですが
雑談レベルからフラットになっていて、だから、おそらく
ネガティブな情報なんかについても、それがフラットに筒抜けです… なんてそんな 甘い認識ではないですけれども
少なくとも一般的な日本のヒエラルキー型組織よりは、情報をトップが察知しやすい環境とか社風とか、そういうモノには成ってきている
成ってきているが
まあ、やっぱダメで
何がダメだって言うのは色々な理由があるけれども
やっぱり中間管理職が隠すんですよね
まあ、そういうもんですよ
隠さないまでも、柔らかくする
まあ、そういうもんです
まあ、柔らかくするまでは、なんとか出来るとして
やっぱり「忖度」これが怖いですね。
「忖度」がおこり、「だま」でやられる
本当にこわい
「忖度」を無くし、「だま」を察知する
そういった仕組みは
おそらく全社のITを横断的に大量に裁くものが必要であり、
それが出来るのはAIだけなんだろうなと思いますよね。
実際それはもう始まっていて
アナタの会社でサービス残業が行われているかとか、上司が部下にどう思われているかなどは
基礎情報だけITに提供できれば、会社の浄化は始められるんです
ここで欲しいのは
数値情報だけじゃなくて、感情の情報でしょうね
感情の情報っていうのは、言語化、文字化されたものだけじゃなくていいし、むしろ言語化、文字化されていない、感情の情報って言うのを、全社のITを横断的に監視しているAIに、どうやって渡すかという時代になるはずで
私たちはそれを、研究しているんですけどね
まあ、でも
それを研究しているつもりでいるのは、私だけかな
ビッグモーターで行われていたというLINEグループによるコミュニケーションでどのような言葉が使われていて
経費精算で業務に必要のない除草剤が大量に購入されていて
退職者やお客様が世の中のSNSにどのような苦言を書いているか
それらを常にAIが監視していれば
…
いや
ビッグモーターの件では、もう、遅い
遅いというか
あんなもん、別にAIじゃなくったって、わかるよ。普通に経営者やっていれば。
私が言いたいのは「予見」
あんなふうに最悪の社風になってからじゃなくて
最悪の社風に「なりそうな雰囲気」「火種」「忖度の始まり」「不審な行動」「モラル低下が始まっているような感触」ってのがね
そういうものをセンスする機能が、
これからの会社には必要でですね
必要だと思いませんかね?
だって中間管理職は、なんでもすぐ隠すよ
私は大手企業の中間管理職を経て、今の会社の代表になったから
普通の人よりは少し、その辺りの感情はわかります
これは精神論ではどうしようもない。
仕組みが必要。
おしまい